庭木の手入れや家庭菜園、除草作業などで活躍する充電式噴霧器。手動式のように何度も加圧する必要がなく、スイッチ操作で薬液を散布できるのが魅力です。
今回は、日本メーカーの現行モデルを中心に、工進・丸山製作所・マキタ・共立・有光工業から5機種を選びました。タンク容量やバッテリー方式、散布用途の違いを比較しながら、自分の作業に合う1台を探してみてください。
充電式噴霧器が人気の理由
充電式噴霧器は、エンジン式ほど大がかりにならず、手動式よりも散布作業を進めやすいのが特徴です。ここでは、家庭や農作業で使いやすい理由を見ていきましょう。
スイッチ操作で散布できる
充電式ならポンプを電動で動かせるため、手動式のようにハンドルを繰り返し操作して加圧する必要がありません。散布作業を一定のペースで進めやすく、庭木や畑などある程度まとまった範囲の作業にも向いています。
エンジン式より静かに使いやすい
バッテリーで動くタイプはエンジンを搭載していないため、エンジン式特有の排気や大きな作動音がありません。住宅地の庭やハウスなど、音や排気が気になる場所で使いやすいのもメリットです。
小型から大容量まで選べる
5L前後のコンパクトなモデルから、10~20Lクラスの背負い式まで幅広くあります。家庭菜園なら小型、広い畑なら大容量というように、散布する範囲に合わせて選択できます。
充電式噴霧器の選び方
同じ充電式でも、タンク容量や圧力、ノズル、バッテリー方式によって使い勝手は変わります。購入前に、どこで何を散布するのかを考えておくことが大切です。
タンク容量で選ぶ
庭木や小規模な家庭菜園なら、5~10L程度のモデルが扱いやすいでしょう。一方、畑など広い範囲を散布するなら15L以上の背負い式が候補になります。
バッテリー方式で選ぶ
専用バッテリーを使うタイプだけでなく、マキタのように既存の電動工具とバッテリーを共有できるモデルもあります。すでに対応するバッテリーを持っているなら、バッテリーの互換性を確認しておくと便利です。
ノズルの種類で選ぶ
二頭口や一頭口、除草用ノズルなど、モデルによって付属するノズルが異なります。除草を中心に使うのか、庭木の防除や消毒にも使うのかによって、必要なノズルを確認しましょう。
背負いやすさも確認する
15~20Lクラスになると、液剤を入れた状態では本体よりもかなり重くなります。背当てクッションやタンクの形状、重量なども確認して、長時間の作業に無理のないモデルを選ぶことが大切です。
充電式噴霧器おすすめ5選
今回はメーカーができるだけ重複しないようにしながら、家庭園芸向けから農作業向けまで幅広く選びました。それぞれ特徴が異なるため、タンク容量や用途を比べてみてください。
1.工進 充電式噴霧器 SLS-10
特徴
10Lのタンクを備えた背負い式の充電式噴霧器です。ダイヤフラムポンプを採用し、縦型二頭口噴口とカバー付き泡状除草噴口が付属します。メーカー公表値では、満充電時に縦型二頭口噴口で約140Lの散布が可能です。
おすすめのポイント
7Lでは少し足りず、15Lでは大きすぎるという人に選びやすい10Lタイプです。家庭菜園や庭木の手入れなど、ある程度まとまった範囲を散布したい場合に使いやすく、除草と薬剤散布の両方を考えている人にも向いています。
2.丸山製作所 バッテリー噴霧器 MSB1511Li
特徴
15Lの液剤タンクを備えた背負動力噴霧機です。18V・3.0Ahのリチウムイオンバッテリーを採用し、最高圧力は1.0MPa。2頭口ノズルと除草ノズルが標準装備されています。運転時間は条件によって45~300分とされています。
おすすめのポイント
15Lクラスでしっかり散布したい人に向いているモデルです。スイングタンクや大型クッションを採用しており、背負って作業することを考えた設計も特徴。家庭菜園から農作業まで、幅広く使いたい場合に候補になります。
3.マキタ 充電式噴霧器 MUS158DZ
特徴
マキタの18Vバッテリーを使用する背負い式の充電式噴霧器です。7L・10L・15Lのシリーズが用意されており、MUS158DZは15Lタイプ。I型2頭口ノズルや除草ノズルなどが用意されています。バッテリーと充電器が別売りとなる仕様もあるため、購入時には型番を確認しましょう。
おすすめのポイント
すでにマキタの18Vシリーズを使っている人なら、バッテリーを共通化しやすいのが大きな魅力です。噴霧器だけのために専用バッテリーを増やしたくない人や、電動工具と園芸機器を同じバッテリーシステムでそろえたい人に向いています。
4.共立 バッテリー動噴 SBL153
特徴
15Lの薬液タンクを備えたバッテリー動噴です。10.8V・1.5Ahのリチウムイオンバッテリーを採用し、ダイヤフラム式ポンプを搭載。除草用Zノズル、樹脂広角2頭口、除草グラッパーが付属し、最高作業時間は約110分とされています。
おすすめのポイント
除草作業を重視する人に使いやすい構成です。15Lの容量がありながら本体乾燥質量は3.3kgで、複数の除草用ノズルを使い分けられるのもポイント。農業・園芸機械を手がける共立の充電式モデルを選びたい人に適しています。
5.有光工業 バッテリータイプ SDB-15A2
特徴
有光工業が展開する背負動力噴霧器のバッテリータイプです。SDB-10A2とSDB-15A2などがラインアップされており、用途に応じて10L・15Lクラスから選べます。有光工業はバッテリー式のほか、高圧・低圧・エンジン式なども含めた背負動噴を展開しています。
おすすめのポイント
家庭園芸用の小型噴霧器だけでなく、農業用の動力噴霧機まで視野に入れて選びたい人に向いています。散布作業の頻度が高い人や、農作業向けの機械を重視する人は候補に入れておきたいメーカーです。
こんな人・こんなシーンにぴったり
充電式噴霧器は、タンク容量によって向いている作業が変わります。自宅の庭で使うのか、家庭菜園や畑で使うのかを考えると選びやすくなります。
庭木や家庭菜園なら10L前後
庭木の防除や家庭菜園での散布が中心なら、10L程度のモデルが使いやすいでしょう。容量と取り回しのバランスを重視するなら、工進のSLS-10などが候補になります。
広い畑なら15Lクラス
散布する面積が広い場合は、15Lクラスが候補になります。丸山製作所、マキタ、共立などにも15Lクラスがあるため、バッテリー方式やノズル、背負いやすさなどで比較できます。
除草を中心に使うなら
除草剤の散布を主な目的にするなら、除草用ノズルが付属するモデルを選ぶと便利です。ただし、使用する薬剤については必ず製品の取扱説明書や薬剤側のラベルを確認し、指定された用途・方法に従って使用しましょう。
さらに便利にするアイテム
充電式噴霧器は本体だけでも使えますが、散布作業の内容に合わせて周辺用品をそろえておくと、準備や後片付けがしやすくなります。
予備バッテリー
長時間の散布作業では、途中でバッテリー残量が少なくなることがあります。対応する予備バッテリーが用意されているモデルなら、充電を待たずに作業を続けやすくなります。購入時は必ず本体とバッテリーの対応を確認しましょう。
交換用ノズル
散布する場所や薬剤に応じてノズルを使い分けると、作業を進めやすくなります。二頭口や除草用など、使用する噴霧器に対応した純正ノズルを選ぶのがおすすめです。
計量カップ
薬剤を希釈して使用する場合には、正確な計量が必要です。適切な計量器具を用意しておけば、希釈作業をスムーズに行えます。
保護メガネ・手袋
薬剤を扱う際は、薬剤のラベルや説明書に記載された防護方法を確認しましょう。必要に応じて保護メガネや手袋などを用意し、飛沫などから身体を守ることも大切です。
まとめ
充電式噴霧器は、手動式よりも散布作業を進めやすく、エンジン式と比べて扱いやすいのが魅力です。選ぶときは、まず散布する範囲に合わせてタンク容量を決め、そのうえでバッテリー方式やノズル、背負いやすさを確認すると選びやすくなります。
今回紹介した5機種は、工進の10L、丸山製作所・マキタ・共立・有光工業の15Lクラスなど、メーカーと容量がなるべく偏らないように選びました。家庭菜園や庭木なら10L前後、広い畑や本格的な散布作業なら15Lクラスを目安にするとよいでしょう。






































